はじめに
これからご紹介する本はあくまでも、私の人生にとって最も影響や衝撃を与えた本であり、あなたに合うかはわかりません。
そもそも本の合う合わないはとても個人的なものだと思います。
同じ本でも読む時期によって受ける印象は違うし、作者との相性もある。
普段何に対して意識的に考え、自分の感受性がどこに開いているかによっても違います。
だからこれからご紹介する本があなたには全く合わないかもしれません。
自分でもものすごく自分の好みが偏っている気がします。
ただ、たくさん嘘をつく私でもこの記事はなるべく本当のことを書いたので、私に影響を与えた本はあなたにも影響を与える可能性が少しあるとは思います。
読んでくれた方にも、合う本が見つかると嬉しいです。
この本は「14歳からの哲学」と書いてありますが、私が読んだのは大学生の頃です。そのころまで漫画以外の本で大して感動などしたことはなかったのですが、この本は読み進めるうちに、いろいろな思いがこみ上げてきてボロ泣きしながら読み進めた記憶があります。
孤独だった自分の気持ちに初めて触れられた気がしました。しかも、それがただ紙に印刷されただけの本の言葉によってこんな風になるなって思いもしませんでした。これが衝撃的で本を読み始めるきっかけになったといえるかもしれません。
「構造と力」は最近文庫が出ましたが、10年以上前にこの本を初めて読んだときは衝撃でした。出版された当時も話題になったらしいのですが、自分はその世代ではありません。それでもかなり影響を受けました。
こんなに軽やかに力強く現代の思想を読み解いてくれる本がかなり前に存在したことに驚きを覚えました。しかもこれを書いたのが20代ということで、世の中には天才っているんだなって思いました。
かなり後になって実際に近くで見た浅田彰は小さくてかわいかったです。
さいごはフロイトがいいとこどりしました。(僕の読みが間違ってたらすみません。)
「夜戦と永遠」は今までで一番時間をかけて読んだ本かもしれません。何か月もかけて読んだ記憶があります。この本には勇気をもらいました。読んだことの内容はほとんど忘れてしまいました。でもこの本に出会えたことで、「自分は生きていくことができるんじゃないか」そんな感触を自分の中に残してくれました。
実際の作者である佐々木中の授業を少し受けてみたことがあるのですが、本を読んだときの印象と違い戸惑いました。笑
人類学から読み解いて、人間の心の構造が最古の時と変わらないということをアクロバティックな技を見ているように話を展開していくので、この本のページを止めることができなかった記憶があります。また個人的に本書にあるヨーガやアヤワスカの体験などをしたときに見えるキラキラした光について、自分の小さい頃の体験と重なることがあり、興味深かったです。
自然が脳を作ったけど、それを認識している私の言葉は脳を通してみた自然だ。
私たちは脳の中に住んでいる。
「人間とは本能の壊れた動物である」
「時間は悔恨に発し、空間は屈辱に発する」
理系の知識があると世の中をこんなにも理解できるのかと衝撃を与えてくれた本。
私の部屋もエントロピーが増大していく。
ダチュラ!アネモネ!ワニ!コインロッカー!脂身!赤い傘!高跳び!バイク!破壊!心臓のビート!
この夏の終りに僕の友人は朱色の塗料で頭と顔をぬりつぶし、素裸で肛門に胡瓜(きゅうり)をさしこみ、縊死(いし)したのである。
これは読むトリップ本だ!とべるぞ!!!
この本もいいけど「夜電波」はさらに良い。
自分は頭がよくないのでこういう風に理論的に書いてくれる人がいると助かる。
アートって言われると何となくかっこよくて何でもありで、こっちがわからないと自分がバカでセンスのないような気にさせられていた。
そんな僕のアートについての認識を一変してくれた。
おわりに
何度も言うけどあくまでこれは自分にとって影響を与えたり衝撃的だった本であり、あなたに合うかはわかりません。また、自分がこの本を理解できたなんて思える本は一冊さえありません。ただ、読んだら自分の中にある感覚のブロックの構成が変わったような感じがした本たちです。
またここにあげた本はすべて何度も再読に耐えうる本だと思います。
本なんて興味があったら適当に好きに手にとりゃいいんです。